
塊根ブログ|3000円以内で買う、おすすめパキポディウム5選
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昨年末ぐらいから、植物にドハマリしました。今はアガベなどにも手を出しているのですが、最初に心をつかまれたのは、やはりパキポディウム・グラキリスでした。
コーデックスにはまると、みんなまず欲しくなるのがパキポディウム・グラキリスではないでしょうか。
でも、当然ながら、現地球のベアルート株はめちゃくちゃ高いです。立派なサイズだと、普通に数万円してきます。そして、今は輸出制限など色々問題もあったり…
その点、国内で播種されて育てられた実生のパキポディウムであれば、うまく買えば3000円以内で購入できることも。今回は、実生のパキポディウムの魅力と、おすすめ品種5選を、僕が実際に育てているパキポディウムの写真なども交えながら紹介したいと思います。
ちなみに、お気づきかと思いますが、僕もまだまだ「塊根はじめたての初心者」ですので、お手柔らかに。参考程度にご覧ください。
実生のパキポディウムをおすすめする理由

現地球に比べて、価格がリーズナブル
ベアルートの現地球は、やっぱりかっこいいですよね。完全に木質化したすべすべ肌の丸いグラキリスなど、最高に憧れます。でも発根した現地球はとにかく高いです。
基本的に、国内に輸入する際には、根を処理する必要があるそうです。そのため、輸入後に国内で再度「発根」させる必要があります。オークションやフリマサイトでは、「未発根」株と言うものが安値でやりとりされていたりします。
もちろん、しっかりと発根のノウハウや環境を持っていれば、安く購入して発根させることができれば一番ベストですが、そう甘い世界ではありません。安いとはいっても、数千円から1万円以上はしますので、それで発根できないと「すべてがパー」になってしまいます。
それに対して、国内で種がまかれて育てられた実生株は、サイズが小さく、現地球のように大きくなるまでにはかなりの年数がかかるものの、かなりお安く手に入ります。播種から1,2年ぐらいのサイズであれば、園芸店でも2,000円~3,000円程度で手に入ります。フリマサイトなどであれば2,000円以内で購入できることもあります。

実生株は、目に見える成長を見守る楽しさがある
成長が遅い現地球に比べて、実生株は目に見えるはっきりとした成長を楽しめます。小さいサイズから育てるからこそ愛着も湧きます。そして、この小さいサイズだからこその、かわいらしさがあるように思います。
播種から数年たつと、春にはちゃんと花も楽しめるようになるかと思います。うまくいけば、受粉させて種がとれちゃったりするのかも。僕はまだ、成功したことはないのですが。

枯らした時のリスクを考えると、購入価格はできるだけ抑えたい
あまり考えたくありませんが、塊根植物は枯らしてしまうこともあります。特に、グラキリスをはじめとする、乾燥した地帯で自生するパキポディウムは、水のやりすぎによる根腐れというリスクがあります。
数万円かけて購入した現地球が、腐ってしまった時のショックはいかばかりか、貧乏人の僕には想像がつきません。常にそのリスクを感じながら現地球を所有するのは、僕にはやっぱりきついかなと感じます。
その点、実生株は、比較的日本の環境に順応しているとされているので、育てやすい一面があります。そして、価格面だけで考えれば、万が一枯れてしまった時も、現地球ほどのショックはないのかな~と感じています。
実生のパキポディウムはどこで買える?
園芸店やホームセンター
近年、人気が出ているとはいえ、かなり希少種であることに変わりはないので、どこの園芸店やホームセンターでも扱っているわけではありません。そのため、事前にネットやSNSで検索してみて、近所で取り扱いのあるお店を探す必要があります。
それでも、やっぱりはじめは、ネットサイトやフリマサイトで実物を見ないで購入するよりは、実際に手に取って購入した方がいいと思います。ネット経由で購入すると、意外とサイズが想像と違うということがよくあります。植物の状態を完全に把握できなかったり、輸送時のダメージなども考えられます。
園芸店の中でも、特におすすめなのが、「〇〇サボテン園」のような感じで、生産者さんがハウスで販売も行っているケースです。育て方などのおもしろい話を聞けたりしますし、まだ値がついていないものをお安く販売してくれたりということもあります。
僕が住む名古屋近郊の、おすすめの園芸店を、以前の記事でまとめているので、よかったら参考にしてみてください。

塊根・アガベ|コスパ重視のおすすめ園芸店7選|名古屋近郊
塊根植物(コーデックス)やアガベを豊富に取り揃えている、名古屋近郊でコスパのいい園芸店(愛知県・岐阜県)6選をご紹介します。
ヤフオクやメルカリなどのフリマサイト
近くに扱っている園芸店がないという方もおられると思います。そういう場合は、フリマサイトという選択肢もあります。僕の場合、園芸店を回るのは好きですが、価格面や交通費を考えて、最近はフリマサイトで購入することが多くなりました。
特に、メルカリやヤフオクなどでは、趣味で育ていている趣味家さんたちが、かなりお安く売っておられることがあります。パキポディウムについても、皆さん種を蒔いて育てたものを出品しておられます。
価格的には、園芸店で購入するよりも、送料込みでも2,3割安く購入できる印象です。ただし、それなりのリスクは伴います。
さきほども書きましたが、大抵は写真で見るよりも実物は一回り小さい印象です。そういう意味で、期待はずれということがあります。また、実際本当の植物の状態はわからないので、虫がついていたり病気にかかっていたりということがあとからわかることもあると思います。そして、成長してきてから品種が購入時のものではなかったということもあるようです。
そういうリスクは承知のうえで、フリマサイトで購入してみるのもありだと思います。僕は、信頼できそうだなぁというお気に入りの趣味家さんを探して、そのアカウントをフォローして出品を楽しみに待っています。
一点だけ注意点があります。日本には、種苗法という法律があり、登録されている品種は、増殖や販売に許諾が必要だったり禁止されていたりします。購入する側としても、適切に販売されているものかを確認する必要があると思いますので、注意が必要です。詳しくは、「種苗法 農林水産省」で検索してみてください。
オンラインショップ
フリマサイトはちょっと不安という方には、有名な園芸店のネットショップなどがおすすめです。ちょっと価格は上がってしまいますが、信頼できる販売店や生産者さんから買う安心感はありますね。
例えば、僕は実際に購入したことはないのですが、よく園芸店などでネームタグを見る生産者さん、「カクタス長田」のショップなどは、安心して購入できるかもしれません。
実生のパキポディウムを購入する時の選び方

とにかく、自分が気に入ったかたちのものを選ぶのがいいと思います。同じ生産者さんから出荷されている、同じ品種、同じロットでも、かなり違いがあります。
例えば、パキポディウム・グラキリスの場合、一頭のタイプもあれば、多頭でたくさん頭や枝が出ているものもあります。これは完全に好みなので、自分が好きだなぁと思う形を選ぶのがいいと思います。
ただ一点だけ注意点。パキポディウムの場合、光が足りなかったり、光・水・風のバランスが悪かったりすると徒長してしまう(縦に伸びてしまう)傾向があります。また、種ごとの個体差もあり、小さい頃からヒョロヒョロっとなっている個体もあります。
別に、それが悪いわけではないのですが、やっぱりせっかくだったら自分好みの気に入ったパキポディウムをお迎えしたいですよね。そういう意味では、「これしかなかったから」とか、「安かったから」という理由で、あまり好みではない株を買うよりは、しっかり納得して気に入った個体をお迎えすることをおすすめします。
あと僕の選び方としては、「丁寧に育てているなぁ」「丁寧に植物を扱っているなぁ」と感じる販売者さんから購入するようにしています。
お店であれば、店内や植物がしっかりきれいに管理されているか、などは確認するようにしています。また、ネット経由で購入する時も、ほかに出品されている商品を見たり、レビューを見たりします。
実生株のパキポディウムを買うなら、おすすめの品種5選

パキポディウム・グラキリス
なんだかんだ言っても、やっぱりグラキリスでしょう。流行りっ子だなんだと言われても、やっぱりグラキリスです。人気No.1ではないでしょうか。
あまりトゲトゲせず、すべすべとした木肌。そして、細くてシュッとした葉が、最高にキュートで、かっこいいです。

僕も最初に買ったパキポディウムは、このグラキリスでした。人気のグラキリスですが、意外とホームセンターなどでも取り扱いが多く、播種から1,2年程度の小さな株であれば¥2,000-程度で購入できます。僕はコメリパワーというホームセンターで¥2,000-で購入しました。フリマサイトでもそれぐらいが相場かと。おしゃれな植物屋さんや園芸店だと、¥3,000-ぐらいするかもしれません。

その後、ヤフオクで実生3年程度のグラキリスを購入しました。3年になるとかなりサイズアップしたものも多くなります。送料込で¥3,000-ちょっとで落札できたのですが、今考えるとかなりお得だった気がします。
2024年11月末に購入しましたが、早速2025年春に花が咲きました。うちは室内育成のため、落葉しないまま冬を越したため、花は無理かなぁとあきらめていたので、めちゃくちゃうれしかったです。

パキポディウム グラキリス

パキポディウム・ブレビカウレ(恵比寿笑い)
こちらも有名な品種で、比較的園芸店などで見かけることの多い品種です。和名では「恵比寿笑い」と呼ばれます。僕が持っている株は、比較的縦に伸びているのですが、恵比寿笑いは、横にぷっくりと太るものが多いです。フォルムがなんとも言えないかわいさがあります。

グラキリスに比べると、葉が大きいのが特徴ですね。とげとげも少し強い印象です。
パキポデッィウム・ブレビカウレには、レウコキサンツムという変種もあるそうで、通常恵比寿笑いは黄色い花を咲かせますが、レウコキサンツムは白い花が咲くそうです。
うちの恵比寿笑いは、ブレビカウレとして購入したのでたぶん黄色だと思うのですが、花はまだ一度も見れていません。咲くのが楽しみです。今年は無理そうですが、来年かなぁ…

パキポディウム ブレビカウレ

パキポディウム・エニグマチカム
パキポディウム・エニグマチカムは、比較的最近発見された新種のパキポディウムとのこと。パキポディウム・デンシフローラムに似ていますが、デンシフローラムよりも大きな黄色い花を咲かせるのが特徴です。

我が家に来た株の中では、一番の新入りなのですが、すでに花芽がついていて、もうすぐ咲きそう、楽しみです!こちらは、メルカリで趣味家さんから¥2,200-で購入しました。エニグマチカムはけっこう高値で出品されることが多いので、かなり破格だったかと。
届いてみたら、思っていたよりも大きく立派でびっくり。それも花芽まで上がっていて。最高です。最初に商品ページを見た時から、このフォルムがたまらなく気に入り、これだ!と思い、購入しました。

パキポディウム エニグマチカム

パキポディウム・ロスラーツム
先に紹介した人気のパキポディウム・グラキリスも、このパキポディウム・ロスラーツムの亜種とのこと。つまり、グラキリスもロスラーツムの中の1種類なんですね。その基本品種がこのロスラーツムです。
グラキリスがすべすべした木肌でとげが少ないのに対して、ロスラーツムはとげが残りやすく、葉の幅も少し太い印象です。育ったあとのフォルムは、グラキリスとは違い、ボトル型になるそうです。

人気の高いグラキリスに比べると、比較的価格も抑え目な印象です。僕は、サボテン園の生産者さんのハウスで、まだ値札が付いていなかった育成中のものを安く譲っていただきました。なんと¥1,000でした。
実はロスラーツム自体にはそれほど興味はなく、品種名だけではたぶん購入しなかったと思うのですが、なんとも言えないこのでっぷりとしたフォルムが最高に気に入ってしまい、購入してしまいました。
意外と、今一番気に入っているのが、このロスラーツムだったりします。やっぱり、自分が気に入ったフォルムの株を購入するのは大事だなぁと感じます。本当に買ってよかったです。

パキポディウム ロスラーツム
パキポディウム・デンシカウレ(恵比寿大黒)
今回ご紹介する品種の中で、唯一僕が持っていないのが恵比寿大黒です。こちらは、パキポディウム・デンシフローラムとブレビカウレ(恵比寿笑い)が交配されたハイブリッド品種です。恵比寿笑いの扁平なフォルムは健在ですが、恵比寿笑いに比べて丈夫で育てやすいとのこと。生育も早いようです。
欲しいなぁと思いつつ、僕はなかなかいいタイミングがなく購入に至っていませんが、恵比寿笑いよりも、園芸店やフリマサイトなどで、比較的よく見かける印象があります。
結論:パキポディウムの実生は最高なのです

一時期は、アガベ沼にどっぷり行っていて、パキポディウム熱が冷めていた時期もあったのですが、春になって花芽や新しい葉が出始めると、やっぱり一気にパキボディウム派に戻った今日この頃です。
実生株のかわいさを知ってしまうと、次に塊根ラバーが必ず足を踏み入れるのが、「種を蒔く本当の実生」です。僕も例にもれず、今年は挑戦してみたいなと思い、お目当ての品種の種が入荷するのをずっと待っていたりします。種から自分で蒔いた実生株のかわいさは、さらに倍増するに違いないですね。
皆さんも、自分好みのかわいい実生パキボディウムを、探してみるのはいかがでしょうか?
僕が使用している園芸用品
HaruDesign 植物育成LEDライト HASU38 spec9 4K 暖色系
HaruDesignさんのスポットライト型の植物用LEDです。部屋の雰囲気に合わせて、暖色系の4Kを選びました。ある程度広範囲を照らしたかったので、僕は広角反射板付きのセット商品を選びました。BRIMさんのCOSMO UVとめちゃくちゃ迷いました...
BRIM クリップソケット CS01-BK-L ロングバージョン(ブラック)
HASU38のスポットライト型LEDを付けるために購入。本当は、HaruDesignさんからも同様のクリップソケットが発売されていますが、レビューなどを参照してBRIMさんをチョイスしました。
BRIM ブリム FLORA フローラ クリップ式植物育成ライト 3ヘッド BK 暖色系
BRIMさんのクリップ式の植物育成ライトです。10段階で調光ができたり、点灯させるライトの本数を変えられたり、毎日同じスケジュールで繰り返し点灯消灯が行えるタイマーが付いていたりと、万能です。LEDを初めて導入してみたいという方におすすめです。
Keynice サーキュレーター KN-893 ブラック
風をおくるために使用しています。このサーキュレーター、コスパ最高です。植物系のYouTuberさんたちが絶賛していますが、納得です。DCモーターで音が静かだし、けっこう強い風を送ってくれます。そして、大きなクリップでどこにでもしっかり固定できるし、角度がかなり自由に変えられます。見た目もスタイリッシュだし、簡単に前のカバーが外せて、掃除も簡単です。このモデルでは、首振りがないのが残念ですが、この価格を考えれば納得です。
プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土 10号鉢用 8.4L
観葉植物を室内で育てたいけど、虫が湧いたりとかは絶対嫌、という方におすすめです。たい肥を使わない無機質の土なので、虫がわきにくいとのこと。そして、水やりのタイミングも、土の色の変化でわかりやすいです。今後は、自分で用土をブレンドしようかなとも思っていますが、これまでコーデックスにもアガベにもこれを使ってきました。おすすめです。
ハイポネックスジャパン 虫を予防するマグァンプD 200g
無機質の用土を使う場合は、別途元肥を入れてあげる必要があります。こちらは、ハイポネックスのマグァンプに、虫予防の成分が混ぜてあるタイプです。初めて観葉植物に挑戦するという方におすすめです。僕も初めてこれを購入しました。計量スプーンも付属していて、保存もしやすくおすすめです。慣れてきたら、マグァンプKとオルトランを別購入する方が、コスパはいいかもしれませんが。
ハイポネックスジャパン 液体肥料 ハイポネックス原液 800ml
液肥と言えばこれですね。ド定番。
メネデール 植物活力剤 栄養剤 500ml
ハイポネックスより、意外とお世話になっているのが、こちらのメネデールだったりします。ちょっと元気がないなーと思う時に、水にまぜてあげると、とても元気になってくれます。実生で種を蒔く時とか、発根管理などでも使用できます。古めかしいパッケージからは考えられないぐらい、頼もしい存在。絶対に持っておいた方がいい1品です。
INDOOR JUNGLE
園芸用品ではないのですが、このINDOOR JUNGLEという雑誌が大好きです。とにかくおしゃれに、コーデックスやアガベが美しく掲載されていて、写真集のようです。












