【使用レビュー】セイルチェアは、前傾作業のPCユーザーに最高!
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つ、つ、ついに、ハーマンミラーのセイルチェアを買ってしまいました。
ということで今回は、なぜ僕が数あるオフィスチェアの中で、ハーマンミラーのセイルチェアを選んだのか。その理由を書きたいと思います。
また、購入後半年以上使用してきて、よかった点、そしてちょっと残念だったところもご紹介します。
僕が、セイルチェアに買い替えた理由
フリーランスはとにかく座っている時間が長い
こちらの記事で書いたとおり、僕はこれまでオカムラのフィーゴメッシュというオフィスチェアを使用していました。フリーランスとして自宅で仕事をしている僕は、パソコンの前に座っている時間が尋常ではなく長いです。たぶん、デスクワークのサラリーマンの方よりも、トータル座っている時間は長いと思います。
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そして、ずっと座ってパソコン作業をしていると、とにかく体が悲鳴をあげます。特に仕事が忙しかったり、作業がうまく行っていない時などは、ぶっ通しでパソコンの前に座りっぱなしという状態が延々と続きます。僕は特に背中が弱くて、夜に激痛で救急車を呼ぼうかと迷うぐらい痛くなったこともあります。
そんなこんなで、ちょっといいオフイスチェアを使おうと思い、少しがんばって、オカムラのフィーゴメッシュを中古で購入し、一年半ぐらい使ってきました。買ってよかったと思いますし、ある程度体は楽になったと思っています。
オフィスチェアにはそれぞれ特徴があり、向き不向きがある
ただ、1年半ほどオカムラのフィーゴメッシュを使ってみて、わかってきたことがあります。まぁ、買った時からわかっていたことではありますが…
フィーゴメッシュには前傾姿勢へのケアがありません。というか、ほとんどのオフィスチェアには、後ろへのリクライニング機能は充実していたとしても、前傾姿勢に対応する機能というのは付いていないんです。
では、なぜ前傾姿勢への対応が必要なのか。それは僕の座る時の姿勢の問題です。普通、パソコン作業をする際って、背中を後ろの背もたれにしっかり付けた状態で、少し後ろに反り返る感じで作業する…んですよね?w そうらしいです。その場合、前傾姿勢に対応する機能はいらないです。
でも僕の場合、もともと猫背なこともあり、パソコン作業をしている時にすぐに前傾姿勢になって背中が丸まってしまいます。意識して背中を背もたれにつけようとするのですが、気づくとまた前傾になっています。特に、難しい作業をしている時や、急いでいる時、そして作業が難航している時などは、激しく前傾になっている模様です。そして、その後激しい背中の痛みに襲われます。
前傾姿勢をサポートしてくれるオフィスチェアがある
前回オフィスチェアを選んだ時、この前傾機能についても知っていましたが、「少しいいランクのオフィスチェアを購入すれば、自然とこの前傾姿勢になる癖も治るかな」と楽観的に考え、前傾機能が付いているオフィスチェアは選びませんでした。
でも結局、今のフィーゴメッシュに座っても、あいかわらず前傾姿勢は治らず…。以前に比べれば、少し体の痛みはなくなった気はするのですが、やはりどうしても背中の痛みはなくならず。そして、あらためて前傾機能が付いているオフィスチェアを買い直そうと思い立ちました。
前傾チルトを搭載しているオフィスチェアのシリーズ
前傾姿勢に対応しているのが、前傾チルトという機能で、わざと背もたれを前に前傾させて、背中をのばした姿勢を維持できるようにサポートしてくれる機能です。
僕みたいに、パソコン作業で前傾になってしまう人以外にも、漫画家さんなど、机に向かって手を動かすタイプのお仕事の方にも愛用されています。
前傾に対応してくれるオフィスチェアは、各社から発売されています。いくつかここでご紹介します。
オカムラ Sylphy シルフィー
これまで僕が使っていたオカムラが出しているシルフィーというシリーズ。オカムラは、前傾機能が付いているシリーズでも、ハイバックでヘッドレストまで付いている高さのものも選べるのが、魅力的ですね。リラックスしたい時に、ヘッドレストが付いているのは大きいです。
オカムラ Sabrina サブリナ
前傾チルトが付いているオフィスチェアが、オカムラから2種類も出ているって、知りませんでした。こちらのサブリナは、シルフィーより少しお高めです。2種の機能の違いは、詳しく説明されているサイトがありますので、ぜひそちらをご覧ください。
Herman Miller ハーマンミラー / Aeron Chair アーロンチェア
言わずと知れた、オフィスチェア界の重鎮です。w 特に前傾チルト機能が付いているオフィスチェアとしては、かなり有名で、愛用している人も多いです。座面がメッシュなのも、蒸れにくくいいですし、アームレストなどの可動もかなりフレックスに動くと思います。保証期間は驚異の12年間です。ハーマンミラーと言えば、アーロンチェアですね。
僕も、もしお金があれば、アーロンチェアが欲しかった。でも、ちょっと予算的に難しかったです。
ちなみに、アーロンチェアにはアーロンチェア ライトという廉価版がありますが、こちらには前傾チルトが付いていないので注意が必要です。それと、アーロンチェアはサイズが分かれていますので、こちらも間違いないように注意が必要です。
Herman Miller ハーマンミラー / Sayl Chair セイルチェア
そして、今回僕が購入したセイルチェアです。詳しくは、この後の「なぜセイルチェアを選んだのか」に書かせていただきます。
なぜハーマンミラーのセイルチェアを選んだのか
アーロンチェア同様の前傾チルト機能や、12年間の長期保証
ここまで散々書いてきたように、今回僕がセイルチェアを選んだ最大の理由は、もちろん前傾チルトです。アーロンチェアに搭載されているのと同様の前傾チルト機能が付いています。これが最大の理由です。そして、12年という衝撃的なメーカー保証も、同じようにセイルチェアにも付いています。お得です。
デザインは、むしろアーロンチェアよりかっこいい
これは完全に好みの問題だと思いますが、僕はアーロンチェアよりセイルチェアのデザインの方が好きです。つり橋の工学原理をチェアに応用したという独創的なデザインが、最高にかっこいいです。我が家のように、リビングに置いても、まったく圧迫感がなく、むしろおしゃれ感を演出してくれる気がします。
なのに、価格はアーロンチェアの半額程度
新品で購入すると、アーロンチェア リマスタードは20万越えです。それに対して、セイルチェアは半額以下です。今回僕はYahoo!ショッピングで購入しましたが、ポイントなどを換算すれば約7万円程度で購入できました。安い!(昔はもっと安くて5万円ぐらいだったみたいです。年々徐々に値上がっているとのこと。)
作業途中の、一瞬の休憩時に、くつろげる
作業途中に、数分休憩して体をほぐしたりすることあります。また、集中して作業するのではなく、本や資料を読んだりする時間もあります。今までのフィーゴメッシュの場合、リクライニング自体はできるのですが、いちいち背もたれの角度を変える必要があり、そして倒したとしてもそれほどリラックスできるわけではありませんでした。
このセイルチェアは、もともと背もたれは固定ではないので、後ろにもたれかかると、独特のデザインの背もたれが自然にリクライニングして、ふわっと体を支えてくれます。これが最高に気持ちよいです。
もちろん、エルゴヒューマンなどのように、そのまま長時間寝れるかというと、そういうわけではありません。なぜなら、この背もたれは固定されるわけではないので、体を起こすと背もたれも上がってきます。つまり固定されているわけではないので、長時間リラックスできるというわけではありません。でも、短時間の休憩や、体を楽にして本を読みたい時などは最高です。ちなみに、この背もたれの倒れる距離や柔らかさは、細かく調整することができます。
セイルチェアを購入するうえで、ちょっと戸惑った点
一番安いタイプだと、アームレストが少し小さくない?
僕が購入した、一番安い価格帯のタイプ(アジャスタブルアーム)のセイルチェアだと、けっこうアームレストの面積が小さく、高さの調整しかできません。今まで使用してきたフィーゴメッシュは、けっこうアームレストがしっかりしていて、上下だけでなく、前後の位置調整や、角度も調整できました。僕は、作業中アームレストに肘をのせているので、「こんなに細くて安定するのだろうか」「高さや奥行きはちょうどいいのだろうか。」と、購入してから不安になってしまいました。
結果的には、アームレストのサイズは、僕的にはまったく問題ありませんでした。今も、少しアームレストに肘を載せてタイピングをしていますが、小さすぎて肘が落ちるということはありません。
アームレストが可動しないタイプで大丈夫?
僕が購入した一番安いタイプ(アジャスタブルアーム)のセイルチェアだと、アームレストは可動しないため、幅や角度を調整したりすることはできません。両方のアームレストに肘をのせてタイピングしようとすると、かなり左右の幅があるため、両方肘をのせた状態でキーボードをタイプすることは難しいです。逆に、フルサイズのキーボードのテンキーを使う時とか、マウス(僕の場合はトラックボール)を操作するにはちょうどよい幅です。
僕はけっこう片側のアームレスト(主に左)に肘を置いて、右は浮かしてタイピングしていることが多いことに今気づきました。トラックボールを操作している時は、両方のアームレストに肘をのせている感じです。
そして僕の場合、キーボードの手前に、手を置くためのアームレストを置いています。タイピングする時は、結局ここに手の体重がかかっているので、アームレストはそれほど必須ではないことに気づきました。そのため、アームレストが可動しない問題も特に気になりません。
ちなみに高さの調整はできます。マックスまで上げても高さが足りないのではと、少し心配していましたが、これも問題なし。ちょうどよい高さです。アームレストをすっと上下させられるので、机の奥まで椅子をしまいたい時など、とても便利です。
セイルチェアを使用してみて、ちょっと残念なところ
前傾チルトで、完全に腰痛などが改善されるわけではない
そりゃそうですよね。そんなんだったら、腰痛の人、みんな買います。僕の場合、腰というより背中の痛みなのですが、これは、セイルチェアの前傾チルトで作業をすれば、まったくなくなるかと言えば、そんなことはありません。
やはり、連続して座って作業をすると、背中は痛くなります。適度な時間で休憩をはさみ、体を動かしたりしないと、なかなか痛みは改善されません。昇降デスクなどを導入して、スタンディングと組み合わせて作業をする、など工夫が必要です。
僕も忙しい時には、わかっていても、ついつい長時間パソコン作業をしてしまうんです。そうすると、もれなく背中の痛みがぶりかえします。
あと、前傾している関係で、おしりもちょっと痛くなる感じもありますので、あまりに長時間座るのは、やはり無理があるのかなと。たまにリクライニングして、体を伸ばすのがいいかと。
前傾チルトにしても、姿勢を意識していないと、あまり意味がない
いくら前傾チルトにしても、背中をしっかり背もたれに付けていなければ、前のめりになってしまい、あまり意味がありません。
ちなみに以下の写真は、ちょっとわかりづらいですが、ノーマル状態と、前傾チルト時の、座面の角度の違いです。
こんな感じで、前傾チルトするのですが、やはり猫背な僕は、作業に集中し始めると前のめりになって猫背になってしまいます。どうやら、視力が落ちていて、使っているメガネの度数があっていないこともげ、その原因であることが最近わかりました。作業用メガネも度数の合ったものに買い替えないとなぁ、と思っています。
でも逆に、自分自身の意識無しで、猫背を矯正してくれるオフィスチェアなんてないのではないかと思います。(もう背中をなにかで固定するしかないですよね…)。ですから、別にセイルチェアの前傾チルトが、機能として悪いわけではありません。でも一応そういう意識は必要であることはわかったうえで購入する必要はあるかなと思います。
意識して背中を付けるようになるためには、ある程度慣れが必要なのかもしれません。そう書いている今も、気づいたら前のめりになっていて、慌てて背中を背もたれにくっつけたところです。笑
けっこう汚れは目立つかも
別にセイルチェアだけの問題ではありませんが、オフィスチェアってけっこう汚れます。上の写真のように、背もたれのアミアミに埃がたまってきたり、アームレストやほかの脚部などに汚れがついたり、など。ブラックの場合、埃が目立ちやすい、というのもあると思いますが、たまにはちゃんと清掃が必要です。
また、座面が、アーロンチェアのようなメッシュ素材ではなく、普通のファブリック素材のため、汗をかいて座面が蒸れる夏場は気を付けています。僕の場合は、ちょっとカッコ悪いんですが、常に薄いクッションとバスタオルを敷いて、汗がしみこまないようにしています。
仕様上、全体的に、アソビが設けられている
これは、某モデルルームで試用した時に、店員さんが言っていたので、知っていたことではありますが、全体的にアソビがあります。つまり、カタカタと動く部分があったりするということです。これは、椅子の耐久性を高めるためらしいので、別に不良ではなく、考えられてのことのようです。
でも、いざ使ってみるとちょっと気になります。座面の部分が前後に微妙に動くんです。これ、ちょっと座り直した時とか、姿勢を変えた時に、微妙に動くんですが、これがちょっと体に響く感覚があります。店員さんが言っていたアソビは、この箇所ではなかったので、これは不良品なのではと思い、購入店に問い合わせました。
購入店やメーカーの担当者さんも、そこまで細かくは把握していなかったのか、「不良品かもしれません」ということで、実は初期不良交換をしてもらいました。ところが、新しく来たものもほぼ変わらず…これも仕様上のアソビと思われます。まぁ、最初だけ気になりましたが、今はもう慣れてしまいましたので、僕の場合は全然大丈夫です。
結論:セイルチェア 買ってよかった!
やっぱり、かっこいいオフィスチェアは、気分があがります
セイルチェア、高い買い物で勇気はいりましたが、購入してよかったと思っています。かっこいいデザインは、気分をあげてくれます。そして、さすが高級チェアなので、つくりもかなりしっかり作られていて、変なきしみのようなものはありません。12年のメーカー保証も心強いです!長期的に考えれば、そんなに高くないかもです。
タイヤのすべりも適度に滑らかです。僕はラグマットを下に敷いているので、普段椅子が動いてしまうということはありません。そして、フローリングの上を移動する時も、滑らかにタイヤが動いて気持ちよく動けます。
前傾チルトも、今では作業に欠かせません
前傾チルトについて色々書きましたが、やはり前傾チルトがないオフィスチェアと比べたら、セイルチェアにしてから、体への負担はかなり軽くなりました。今まで使っていたオカムラのフィーゴメッシュは、妻に使ってもらっているのですが、たまに座ると、やっぱりかなり前傾姿勢になってしまいます。
意識して背中を背もたれにつける必要がありますし、連続して同じ姿勢で作業をしないといった工夫は必要ですが、それでもやはり前傾チルトにしていると、姿勢を意識して作業ができて、体の負担は少なくなったと感じています。
セイルチェア、こんな方におすすめです!
オフィスチェアとは思えない、この洗練されたデザインだけでも、購入の価値は十分あるかと。オフィスや自宅が、セイルチェアのおかげで、一気におしゃれな雰囲気になります。
そしてなにより、長時間のパソコン作業などで、腰や背中の痛みを抱えておられる方、ぜひおすすめです。特に、僕みたいに前傾になりがちだったり、前傾でないと作業がしにくい業種の方、前傾チルトのあるセイルチェア、おすすめです!