
最強コスパの中望遠Lレンズ!EF70-200 F4L IS USMレビュー
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ただし、メーカーから商品を提供されたり、報酬を得て記事を書くことはありません。実際に使用した商品を公平な立場でレビューしております。詳しくは、「このサイトのこと」をお読みください。
EOS RPとEOS 6D
を持って、近くの公園に終わりかけの紅葉を、何度か撮りに行ってきました。あらためてその魅力を実感した、中望遠のLレンズ、EF70-200mm F4L IS USM
について、レビューしてみたいと思います。

今回の撮影では、EOS 6Dに装着して撮影しています。
毎度ながら最初にお断りですが、細かいシビアな比較やレンズ評価はしていません。(というか、できません。)ただただ楽しく写真を撮りたいという初心者の僕が、直感的に感じた感覚を書いています。ご了承ください。

ちなみに、EOS RPには標準ズームレンズのEF24-70mm F4L IS USM
(コントロールリングマウントアダプターCR-EF-EOSR
経由)を組み合わせて、2台体制です。
やっぱり風景撮りの時は、標準レンズと望遠レンズを、並行して使いたい場面が多いです。その都度レンズを付け替えていると大変なので、2台体制がベストだと個人的に感じています。
EF70-200mm F4L IS USM
のよいところ

さすがLレンズという、すばらしい描写力と解像感
望遠レンズを購入したのは初めてなので、他の望遠レンズと比較したわけではありませんが、望遠レンズでこれほど解像するというのは、すばらしいと思います。さすがLレンズ!詳しいことはわかりませんが、Canonの商品説明によると、「蛍石レンズ」や「UDレンズ」が使われているとのことです。

そして、個人的にはやはり赤がきれいだと思います。「赤のCanonを感じられるのが、Lレンズ」と勝手に思っています。こってりとした色のりと、コントラストが、たまりません。

上の写真は、けっこうな曇天で風が強く、ほぼ日が陰った後の夕暮れという、最悪なコンディション。おまけに紅葉も終わりかけでけっこう枯れていました。それでも、この深みのある赤が表現できるのって、すごくないですか?
ちなみに、RAW現像していますが、レンズプロファイルをLightroomであてたのみで、それ以外の補正は一切していません。もちろん、コントラストや彩度もいじっていません。本来ならもう少し明るく仕上げたいところですが、一度やってみて、やはりリセットしました。なんかこの薄暗い感じに浮かび上がる、深みのあるRがたまらなかったのです。
いいレンズで撮った写真って、撮影時にしっかり設定をすれば、Lightroomでほぼ補正しなくもベストと感じる写真が多い気がしています。

ちゃんと、約4段分の手ブレ補正も付いている
望遠レンズになってくると、当然ながら手ブレ補正があると心強いです。やはり望遠域になると手ブレしやすいですからね。EF70-200mm F4L IS USMには、ISが付いていないもうひとつ旧型EF70-200mm F4L USM
もありますが、やはり僕はこの中望遠では、手ブレ補正必要ではないかと思いこちらを選びました。
基本的に、常にISはONにしたままで、三脚に据えて撮る時だけ切る程度なので、比較はしたことはありませんが、かなり効いている…と思います。

細くて軽いので、持ち歩きが楽
たぶん、このEF70-200mm F4L IS USMの最大の魅力は、軽さです。最大径が76mm、長さが172mm、質量が約760g、と望遠レンズとしてはかなりコンパクト。この画質でこのサイズはかなりすごいのではないかと。ちなみに、大三元のEF70-200mm F2.8L IS II USM
の場合、最大径88.8mm、長さが199mm、質量は約1,490gと、EF70-200mm F4L IS USM
の約2倍の重さです。
重量級のレンズは持ち歩けないけど、このレンズだったら、気軽に持ち出せる気がします。僕も、基本的には撮影は2台体制なので、この軽さは本当にありがたいです。あまりに重いと、1台を肩掛けしながら、もう1台で撮るみたいなことも、きつくなりますし。かばんにいちいち収納していると、シャッターチャンスを逃すことになりかねません。

ズームが快適で、全長も変わらない
非常にズームリングの操作がなめらかなのが、最高に気持ちよいです。多少個体差もあるかもですが、標準ズームのEF24-70mm F4L IS USMは、ズームリングがけっこう固めで「気持ちよい」とは感じないのですが、EF70-200mm F4L IS USM
は最高にスムーズに動きます。撮影していて楽しく、気持ちよいです。
EF70-200mm F4L IS USMはインナーフォーカスなので、ピント合わせをする際も、全長が変わりません。しかし、それだけでなく、ズーム時も全長が変わりません。不慮の事故で、伸びてる状態のレンズに負荷がかかり、壊れてしまうといったリスクを減らすことができるので、とても安心です。
望遠レンズは、全長が長いから当然と言えば当然ですが、標準ズームの場合、望遠域にズームした際に、前玉が繰り出してくるものも多いので、単純に感動でした。

AF後に、マニュアルでのピント調整も可能
「フルタイムマニュアル」という機能で、AFでピント合わせをした後に、そのまま切り替えなしで、フォーカスリングでピントの調整が行えるという機能です。僕の場合、ほぼ使ったことがありませんが、シビアにピントを合わせたい場合、便利な機能ですね。

RFや大三元、そしてII型,III型に比べて、安い
僕みたいに、少ない予算の中で趣味としてカメラを楽しみたい人にとって、これは重要です。どれだけよいレンズであっても、10万円を超えてきたりすると、どうしても即決することは難しくなってきます。そりゃぁ、RFマウントのカメラを使っているなら、RF70-200mm F4 L IS USMの方が、軽いし高画質だろうし、いいに決まっています。でもやはり価格的に20万円近い支出は難しい。
II型のEF70-200mm F4L IS II USMも出ていて、手ブレ補正など、性能は上がっていますが、当然価格面でも新品・中古ともに、相場もなかなか高いです。大三元に比べれば安いんですが、なかなかこの価格帯は、趣味で買うのは難しいですよね。
上述のとおり、ISは付いていた方がいいかなと思いますので、手ブレ補正無しの初代レンズEF70-200mm F4L USMよりも、手ブレ補正付きのこのI型EF70-200mm F4L IS USM
がおすすめです。2021年末の現時点で、Canonのサイトでは「在庫僅少」となっており、まもなく現行レンズからはずれるのではないかと思われます。残念ながら新品在庫はほとんどの大手カメラ屋さんや量販店でなくなってしまっている模様です。
しかし、かなりの数が出回っているので、中古ですとかなりお安く購入できます。大体、価格的には2021年末の現時点ですと、マップカメラで中古美品が税込¥60,000-前後です。セール時に買えばもう少しお安くなります。(ちなみに僕は、マップカメラの中古夜市で美品を税込¥47,800-で購入できました。)
大三元や新型の小三元レンズには手が届かないけれど、この価格なら思い切って手を出してみやすいギリギリの価格といったところではないでしょうか。
EF70-200mm F4L IS USM
のちょっと残念なところ

細すぎて、見た目に迫力が少し欠ける
思っている以上に細いんです、このレンズ。個人的には一眼レフのEOS 6Dなどに装着すると、ちょっと細すぎて、あまりかっこよくないように感じてしまいます。それと、白ではなく若干クリームがかったような色合いがちょっと微妙。もちろん、真っ白よりも汚れなくていいんですが。
でももちろん、細くて軽いというメリットを考えれば、全然気になりません。
手ブレ補正の音がかなり大きい
レビューなどで読んでいたので覚悟はしていましたが、かなり音が大きいです。EF24-70mm F4L IS USMを使用している時って、手ブレ補正の音が気になったことって一度もなかったんですが、このEF70-200mm F4L IS USM
は気にしなくても気になるレベルにジーッと音が鳴り続けます。(ちなみに、一定時間カメラを動かさないと、自動的に停止します。)
音ありで動画を撮りたい方は、かなり音が入り込むことを覚悟する必要があるかと思います。それと、式典や舞台など静寂のなかで撮影する場合も、気になるかもしれません。
ただ、ある程度の騒音の中での撮影では一切気になりませんし、僕の場合はもはや完全に慣れてしまって、このジーッという音が聞こえていると、「おー、今日もがんばってくれているなー」ぐらいの感じになってしまいました。でも、気になる方は気になる可能性があるので、一応覚悟が必要です。
どうしても気になるという方は、II型のEF70-200mm F4L IS II USMで音が改善されているとレビューで言われているので、そちらを検討した方がよいかもしれません。

フードを付けると、けっこう長い
望遠レンズなので長いのは当たり前なのですが、望遠レンズを初めて買った僕は、けっこう衝撃的でした。上の画像のとおり、小三元標準ズームのEF24-70mm F4L IS USMと比較するとやはり長いです。コンパクトなサイズのカメラバッグには、入りきらない可能性大です。
フードを反対向きに付けると、ある程度コンパクトになりますが、それでもそれなりに場所はとるので、工夫が必要かもしれません。
ちなみに、フードは取り外しのボタンが付いていないタイプで、あまりスムーズな操作感ではありません。特に、反対向きに着ける時に、慣れが必要です。いまだに、どこから回すのか毎回わからなくなって、ちょっと時間をロスするのは僕だけでしょうか。

上の写真は、EOS RPにEF70-200mm F4L IS USM
を装着しているんですが、レンズが長すぎて、EOS RP
用のエクステンショングリップ(EG-E1
)を付けていても、なかなかバランスがとりづらい感じです。比較的レンズが軽いので、それほどバランスを崩すということはありませんが、ちょっとアンバランスな感じになります。
ただただ画質を求めるのであれば、大三元やRFに
当然ながらですが、「本格的な作品撮りに使いたい」などで、画質を追い求めるのであれば、大三元のEF70-200mm F2.8L IS III USMや、EF70-200mm F2.8L IS II USM
といったところにいくべきかと。 価格も重さも、倍以上となりますが。
または、RF小三元の中望遠RF70-200mm F4 L IS USMや、大三元のRF70-200mm F2.8 L IS USM
で、軽さと画質を追い求めるのも一つの選択肢かもしれません。

どんな人がEF70-200mm F4L IS USM
を買うべきか
僕みたいに、「趣味でカメラを、気軽に楽しみたい」という方には、リーズナブルで高画質のEF70-200mm F4L IS USMが、大変おすすめです。また、「望遠Lレンズを持っていないので、気軽に試してみたい」という方や、「望遠レンズを、少しでも軽く持ち歩きたい」という方にもおすすめです。
こんな人はEF70-200mm F4L IS USM
はやめた方がいいかも
逆に、多少重くても、また価格が高くても、高画質の写真が撮りたいという方は、結局また買い直すことになるので、いきなり大三元レンズの、 EF70-200mm F2.8L IS III USMか、EF70-200mm F2.8L IS II USM
、を買った方がいいと思います。
動画を撮ったり、静かな場所で撮影するので、手ブレ補正のIS音が大きいのは困るという方も、II型のEF70-200mm F4L IS II USMや、RF70-200mm F4 L IS USM
などを検討することをおすすめします。
また、今後ますますEFからRFへの移行が進んでいくと思います。使用機材はもうミラーレスのみという方の場合、レンズの資産価値などを考えて、RF系の小三元のRF70-200mm F4 L IS USMや大三元のRF70-200mm F2.8 L IS USM
に投資するというのも、ありかもしれません。軽さと画質の両方を手に入れることができます。

結論:EF70-200mm F4L IS USM
を購入して、本当によかった!
けっこう迷ったんですよね。なんだかんだで、今まで単体で買ったレンズとしては最高額でしたし、望遠なんて果たして使うんだろうかという不安もあったし。でも、中望遠で切り取る画角は、これまでとまた違う世界を味わわせてくれています。余計なものがそぎ落とされるので、本当に撮りたい被写体に集中してフレーミングできますし、望遠特有の圧縮効果で美しく切り撮ることができます。
まだ行けていないのですが、動物園などでも大活躍間違いなしです。近いうちに行きたいと思っています。楽しみです!
以上、EF70-200mm F4L IS USMのレンズレビューでした。少しでもご参考になれば幸いです。
今回おすすめした、僕が使用しているレンズ
Canon EF70-200mm F4L IS USM
Kenko 67mm レンズフィルター PRO1D プロテクター
僕が使用しているカメラやレンズなど
Canon EOS 6D
僕のメイン機である一眼レフカメラです。ミラーレスの方がAFの精度とかはいいんだろうけれど、写真を撮っている楽しみはレフ機の方が強く感じられます。やっぱり光学ファインダー最高!これからも僕のメイン機。
Canon BG-E13
EOS 6D用の純正バッテリーグリップです。大きく重くなりますが、僕はこのサイズ感がたまらなく好みです。
Canon EOS RP
サブ機として購入したミラーレス一眼。主に望遠ズームレンズを装着して使うつもりでしたが、瞳AFがポートレートで便利すぎて、ポートレート用メイン機となりつつあります。バリアングル液晶なので、物撮りなどにも便利です。軽さは正義!やはり、軽い装備で歩きたい時は、EOS RPを持ち出すことが多くなってきました。
Canon CR-EF-EOSR コントロールリングマウントアダプター
EFレンズを、RFマウントのボディで使うためのマウントアダプターです。EOS RPに常時付けています。コントロールリングなしもありますが、コントロールリングが付いていることで、マニュアル撮影の幅が広がる気がします。僕はここにISO感度の設定を割り当てています。
Canon EG-E1 BK
EOS RP用の純正エクステンショングリップです。これがあるかないかで、持った感じが全然違います。EOS RPの必需品。
Canon EF135mm F2L USM
Canonの中望遠単焦点EFレンズのまさに名作です。ポートレート撮影で使用すると、本当にすばらしい写りをします。自分の腕が上がったと錯覚します。ほどよく解像したLレンズならではのピント面と、とろけるようなボケの融合が、本当にすばらしい!
Canon EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6Dで使用している標準ズームレンズです。初めて買ったLレンズ。コントラストが強く色のりがよくて、すごい気に入ってます。
Canon EF70-200mm F4L IS USM
中望遠ズームレンズです。動物園や風景撮りなどで活躍する…予定。望遠なのにとても軽くて細いLレンズです。F4ですが、僕的には許容範囲。望遠でしか撮れない画があるのです、たぶん。
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
SIGMAのちょっと古めのF1.4単焦点レンズです。現行のArtレンズには及ばないと思いますが、それでもSIGMAのシネマティックな美しい色合いと解像感を楽しめる大事なレンズです。EF135mmF2Lを購入してから、一気に出番が減ってしまいましたが、たまにSIGMAの色味が懐かしくなります。
サンディスク SDカード 64GB SDXC Class10 UHS-I U3 V30 SanDisk Extreme
EOS RP用に購入した64GBのSDXCカード。動画とか撮るなら、少し上のランクをと思い、6Dで使っているUltraから、Extremeに変えました。ちゃんと国内正規保証付いていて、Amazonのこの価格は破格。
PeakDesign ピークデザイン アンカー リンクス AL-4
ついに購入しました。2台のカメラで1つのストラップを使う場合、とても便利です。またストラップがいらない場面や、三脚に据えて撮影する時など、簡単に取り外せるのもとても便利。僕は普段の撮影は2台持ちなので、使用していない方のカメラをストラップで斜めがけし、使う時にアンカーリンクスで付け替えるようにしています。いちいちカメラバッグにしまうより便利で、気に入っています。
HAKUBA ルフトデザイン トレック20 ブラック
カメラを一式持ち出すように購入したカメラリュック。上から下まで貫通させられるため、望遠ズームレンズなどの長いレンズを付けたままでも、上からそのままグサッと収納でき、すぐに取り出して撮影できます。僕が購入したモデルは、すでに在庫がほとんどなくなってしまっているため、最新モデルの「プラスシェル トレック03 バックパックL(SP-TR03BPLBK)」を以下に紹介しています。うっ、悔しい…
HAKUBA プラスシェル リッジ03 ショルダーバッグ M SP-R03SBMBK
1セットだけカメラを持ち出す時用のカメラバッグ。縦グリ付けたまでも、収納できるのが気に入っています。
SLIK 三脚 エイブル 300FX
最近、カメラ好きの知人から譲っていただいたSLIKの三脚。こんなしっかりした三脚初めてです。まだ試す機会がないのですが、早く試してみたい。かなりしっかり、がっしりしています。
in NEUTRAL Re:CLEAN 30L|RC-30L
最近購入したカメラ用防湿庫。インテリアになじむ、おしゃれなデザインがとても気に入っています。価格も安く、ランニングコストもそれほどかからないので、大切なカメラやレンズを湿度から守るために、そしてディスプレイ用としても、とてもおすすめです。