
Canon Lレンズ|10万以内で買った、おすすめLレンズ3選
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ただし、メーカーから商品を提供されたり、報酬を得て記事を書くことはありません。実際に使用した商品を公平な立場でレビューしております。詳しくは、「このサイトのこと」をお読みください。
Canonのミラーレス一眼が次々と発表されています。フルサイズセンサー機の第一号としてEOS Rが発売されて以降、EOS RP
、R5
、R6
、R3
、R7
、R10
、R6 Mark II
、R8
、R50
と怒涛のリリースラッシュ。
ボディーはもちろん大切ですが、一眼カメラを撮るうえで欠かせないのが、レンズだと思います。どんなにいいボディを使っても、自分が気に入るレンズを組み合わせなければ、思ったような写真が撮れず、すぐにカメラ愛が冷めてしまうかもしれません。

幸い、Canonには、ミラーレス用に徐々に発売されているRFマウントレンズ以外に、一眼レフ用にこれまでたくさん生産されてきたEFマウントレンズが存在します。これまで長年にわたり愛用されてきたので、中古市場にも潤沢に在庫があり、定価ではとても入手できなかったようなプロ用レンズが、比較的安価に手に入るのが、Canonの魅力でもあります。
この記事では、Canonレンズ群の中でも、赤ラインが一際目をひく、プロ用レンズのLシリーズ(以降、Lレンズ)の中から、10万円以下(中古相場)で手にできる、おすすめLレンズを、用途別にご紹介いたします。ほとんどは、僕自身が気に入って使っているものですので、自信をもっておすすめできます!
最近、Canonのミラーレス一眼を購入して、「これからレンズも揃えていこう!」と考えておられる方や、Canonの一眼レフカメラを使ってきたけど、「Lレンズを購入して、ステップアップしたい!」という方の参考になればうれしいです。
Lレンズを選ぶ際に、まず覚えておきたいポイント

Lレンズの前に、気軽に試せる単焦点レンズ50mm F1.8シリーズ
おそらくこのページを見ておられる方は、すでになにかしらのレンズを、Canonのカメラと一緒にすでに購入して、持っているのではないかと思います。そして、キットレンズであるズームレンズを持っている方がほとんどではないかと思います。
そこからのステップアップとして、一番最初に購入しやすいのは、王道である50mm F1.8の単焦点レンズです。とりあえず安価にステップアップしたいということであれば、まずこのレンズがおすすめです。そもそもこのレンズは、今回紹介するLレンズではないので、用途別のおすすめの前に、先にご紹介しておきます。
とにかく有名なCanonの撒き餌レンズと言われ、新品でもEFレンズなら2万円以内、RFレンズなら3万円以内で購入できます。
F値が変動するキットのズームレンズから、この単焦点レンズに変えるだけで、「おっ!なんだこれ!カメラ楽しい!」となります。F値が1.8まで下げられるため、きれいに背景をぼかすことができるようになります。お子さんなどのポートレートに大活躍です。質感がチープなのは否めませんが、それゆえにとにかく軽く、サイズもコンパクトなので、気軽に持ち出せること間違いなしです。コンパクトさを売りにしている、EOS R10やRPといったボディに組み合わせると最高だと思います!
一眼レフカメラを使っておられる方は、EF50mm F1.8 STMの一択です。ちなみに僕は、一つ前の型であるEF50mm F1.8 II
というレンズを持っています。
R系のミラーレスを使っている方は、マウントアダプター不要のRF50mm F1.8 STMを買ってしまうのがおすすめです。

単焦点レンズがおすすめな撮影スタイル
・移動手段が車だったり、撮影が室内や家の中などで、複数のレンズを持ち運べる
・撮影に余裕があり、ゆったりと撮影できる
・それほど、被写体に変化がなく、必要であればレンズ交換が可能
上記に当てはまる場合、単焦点レンズがおすすめです。単焦点は、焦点距離は決まっている分、画質はとびぬけていいですし、F値が低い(明るい)レンズの選択肢が多いです。
また、焦点距離を決めて撮影することになるので、逆に迷いなくシャッターを切ることができますし、自分の足で画角を調整しなければいけないので、ある意味、カメラの醍醐味を楽しめるとも言えるかもしれません。

ズームレンズがおすすめな撮影スタイル
・歩いての移動や、公共交通機関での移動が多く、たくさんの荷物を持ち歩けない
・結婚式など、めまぐるしく被写体やシチュエーションが変化する
上記に当てはまる場合、ズームレンズがおすすめです。とりあえず標準域のズームレンズをカメラに付けておけば、交換レンズを持って出る必要もないので、身軽に出歩けます。
例えば、山に登ったり、旅行中に撮影したりといった場合、重いレンズを何本も持ち運ぶことは難しいと思います。また、小さなお子さんがいたりして、ほかにもたくさん荷物があったりすると、交換用のレンズなど持ち運べないと思います。
その場合、ある程度の焦点距離の幅があるズームレンズ1本という選択肢が最適解ではないでしょうか。例えば、24-70mmや24-105mmといった標準域のズームレンズがあれば、大抵の撮影はこなせます。
また、結婚式など、確実にその瞬間をおさめなければならず、なおかつそのシチュエーションがめまぐるしく変化するような撮影の場合、いちいちレンズを交換したり、足で画角を調整する余裕はありません。ズームレンズ一択になると思います。

R系のミラーレスカメラで、EFレンズを使う場合は
ご存知のことと思いますが、R系のミラーレスカメラでEFレンズを使いたい場合、マウントが異なるため、間にマウントアダプターが必要です。Canon純正の場合は、コントロールリング付きのCR-EF-EOS Rと、コントロールリングなしのEF-EOS R
という2種類のマウントアダプターが、選択肢としてあります。(厳密には、ほかにも種類がありますが。)
僕はコントロールリング付きのマウントアダプター(CR-EF-EOS R)を愛用しています。マニュアルモードで撮影することがほとんどのため、僕の場合はコントロールリングに、ISO感度設定を割り当てています。とても便利です。
マニュアルモードではなく、AUTOやAvモード、Tvモードなどをメインで使われる方の場合は、価格面を考えると、コントロールリングなしのEF-EOS Rで十分かもしれません。
標準ズームのLレンズなら|EF24-70mm F4L IS USM

僕が初めて手にしたLレンズで、とても思い入れがあります。とにかく万能で、レンズを一本しか持っていけないというシチュエーションであれば、迷わずこのレンズを選びます。

ズームレンズでも、単焦点レンズに匹敵する画質
以前僕は、APS-C機であるEOS 60Dを使っていた時代には、タムロンのA16
というF2.8固定のズームレンズを使っていました。それでも、F値が変動するキットレンズとは大きな違いがあって、とても満足して10年近くこれ一本だけを使っていました。
でも、SIGMAの単焦点レンズを購入して使用した時に、あまりの画質の違いに衝撃を受けて、速攻でタムロンのA16は手放してしまいました。「所詮、ズームレンズは単焦点レンズにかなわないんだな」なんて勝手に思い込んでいたのですが、それはLレンズのすごさを知らなかったからでした。
でも、このEF24-70mm F4L IS USMを使ってみて、「ズームレンズでもこれだけの艶がある写真が撮れるんだ」と衝撃を受けました。Canonならではの、コントラストの強い、艶のある写真が撮れます。特に僕は、赤の発色が好きです。

SIGMAの単焦点レンズも持っているんですが、画質的にはまったく劣らないと、個人的には思っています。僕が持っているSIGMAの50mm F1.4 EX DG HSMというレンズは、けっこう古いレンズなので、最近のArtシリーズのカリカリ単焦点レンズであれば、SIGMAの方が解像すると思いますが。
でも、ただそれだけではなく、Lレンズならではの魅力があります。特に僕は、少し暗い写真を撮った時に、はっとさせられるような艶のある、コントラストの高い写真が撮れるのが、このレンズが大好きな理由です。

比較的コンパクトサイズで、軽いので、持ち出しやすい
もちろん、50mm F1.8シリーズの単焦点レンズに比べれば、600g / 長さ93mmと、まぁまぁ重量も長さもあります。でも、EF24-70mm F2.8L USM(950g / 長さ123.5mm)や、EF24-70mm F2.8L II USM
(805g / 長さ113mm)といったF2.8大三元レンズに比べれば、軽くてコンパクトです。気軽に持ち出せます。
ちなみに、レンズフードも短くて、そしてとても装着しやすいのも、好感度高いです。古い望遠レンズのフードってすごい装着しにくくって、イライラするんですが、取り外しボタンが付いているタイプのフードは、とてもスムーズに装着できて快適です。

手ブレ補正機能、マクロ機能も付いてます
手ブレ補正機能が付いているのは大きいです。逆に、EF大三元のF2.8シリーズには、手ブレ補正機能が付いておらず、手ブレ補正機能が付いたRF24-70mm F2.8 L IS USMは900gとさらに重量級になってしまいました。手ブレ補正が付いて600gはかなり優秀かと。そして、手ブレ補正特有の音も、それほど大きくなく、ほとんど気にならないレベルです。付いているのかわからないレベルかもです。
そして、小さい被写体をクローズアップして撮影できるマクロ撮影もできます。これ、花などを撮影される方は、けっこう便利です。めちゃくちゃくクローズアップすることで、撮影の幅が広がります。これをきっかけにマクロ撮影にはまるかもしれません。
似たようなレンズとして、少し望遠域が長くなっている、EF24-105mm F4L IS USM、EF24-105mm F4L IS II USM
というレンズがありますが、こちらにはマクロ機能が付いていません。
Lレンズなのに、とてもリーズナブル
2023年4月末現在のマップカメラの中古相場が、美品で税込8万円半ばぐらいです。Lレンズとしては破格の安さかと。
マクロを使わないということであれば、EF24-105mm F4L IS USMやEF24-105mm F4L IS II USM
の方が、望遠域が105mmまでいけるので、より使い勝手がいいかもしれません。EF24-105mm F4L IS USM
はマップカメラで中古美品が税込6万円半ば、EF24-105mm F4L IS II USM
の方が中古良品が税込11万円半ばぐらいです。(2023年4月現在)
ちなみに、24-105mmの方は、RFで後継レンズが発売されています。RF24-105mm F4L IS USMです。動画にも使えてかなり万能なすばらしいレンズですが、発売から年数がたっておらず、品薄で入手困難な状況が続いたこともあり、なかなかお値段です。円安による値上げもあったりして、2023年4月末現在はマップカメラの中古良品が税込14万9,800円です。新品と中古であまり違いがない感じです。

万能型のズームレンズが欲しいという方におすすめ
「とりあえず、どんな場面でも使える標準域のズームLレンズが欲しい」という方におすすめです。
特に、初めて一眼カメラを買うという方!「とりあえず最初だし、安い方がいいから…」とキットレンズのセットを買うぐらいなら、ボディー単体購入にして、このレンズを中古美品で買った方が、絶対に後悔しないと、僕は思います!

【2021年に一眼レフ】Canon EOS 6D×EF24-70mm F4L IS USMが、最高すぎる
ミラーレス全盛の2021年だけど、Canonの一眼レフカメラ【EOS 6D】と、EF Lレンズ【 EF24-70mm F4L IS USM】が最高すぎる。約1か月使用したレビュー。EOS 6Dのよかったところ、あんまりなところを解説。
標準ズームのLレンズを買うなら、このレンズがおすすめ!
Canon EF24-70mm F4L IS USM
望遠ズームのLレンズなら|EF70-200mm F4L IS USM

70-200mmの望遠域をカバーしてくれる
標準域のズームレンズに少し慣れてくると、必ずぶち当たる次の壁。そう、100mm以上の望遠域でも撮りたくなるんです。「もう少し寄れたら、もっと自分好みの構図で撮れるのに」とか、「もう少し寄れたら、表情をアップでおさめたり、迫力のある写真が撮れるのに」という場面が増えてきます。
そんな時におすすめなのが、このEF70-200mm F4L IS USMです。標準ズームレンズに加えて、もう一本このレンズを持っておけば、200mmまでカバーできるので、ほとんどの場面で対応できるかと思います。もはや200mm以上が必要となってくるとなると、野鳥撮影やスポーツ撮影など、けっこう限られてくるのではないかと。

とにかく軽くてコンパクトなので、持ち出しやすい
望遠レンズというと、重くて太いイメージですが、EF70-200mm F4L IS USMはかなり軽いレンズです。公式によると760gです。たしかにひょろひょろっと長いんですが、とても細いのが特徴です。見た目的には、もっと太い方がかっこいい気もしますが、とても持ち出しやすいので、細くて軽いに越したことはありません。

意外と、撮っていて一番楽しいレンズは、これかもしれない
僕が持っているレンズの中で、このEF70-200mm F4L IS USMで撮っている時間が、もしかしたら一番撮影を楽しめている気がします。望遠域って、標準ズームで見る景色に比べると、自分の目の感覚よりかなりクローズアップして見ることになります。そのため、非現実的な景色は、ファインダーをのぞいているだけで、なんだか心が躍ります。そして、クローズアップしていることで、無駄なものを排除しやすく、構図も決まりやすかったり。

最短撮影距離はそんなに短くはないのですが、望遠なので当然寄ることができます。そのため、上の写真のように、近くのものをクローズアップして、ちょっとマクロっぽい使い方もできたり。
そして、僕はこのEF70-200mm F4L IS USMのとてもスルスルとしたズームリングの動きが、たまらなく好きです。インナーズームと言って、ズームしても全長が伸び縮みすることがありません。すごく軽くスルスルとズームを調整できるので、気持ちよく撮れます。個体差もあるかもしれませんが、僕の使っている標準ズームレンズのEF24-70mm F4L IS USM
は、けっこう抵抗感のあるズーム感なので、撮っている時の気持ちよさは、断然EF70-200mm F4L IS USM
かもしれません。

望遠レンズならではの圧縮効果で、風景写真も楽しめる
また、雄大な自然の中での風景撮影などでも意外と活躍します。風景は、広角レンズで全体を撮るのもいいですが、望遠レンズならではの圧縮効果を活かして、ダイナミックに切り取るのも楽しかったりします。風景 + 列車などの、鉄道写真などにもいいかもですね。
ちゃんと手ブレ補正も付いているので、安心
ちゃんと手ブレ補正も付いているので、シャッタースピードも比較的かせげますし、やはり付いているだけで安心感があります。
ただ、音がジーッとするので、静寂の場所での撮影や、本体マイクを使った動画撮影には、あまり向かないのかもしれません。

価格はリーズナブルでも、さすがLレンズという色のりの良さ
もちろんF2.8通しの大三元レンズや、単焦点のLレンズに比べてしまったら、画質は及ばないのかもしれません。僕は大三元を使ったことがないので、比較ができないのですが。
でも、趣味用途の僕には充分すぎるレベルの画質です。自分でもびっくりするような、うっとりする色のりの写真が撮れることがあります。なんとも言えない艶感というか。

そして、それなりにかなり解像します。あくまで個人的な意見ですが、この後に紹介する単焦点LレンズのEF135mm F2L USMよりも、解像感はあると思います。

Lレンズの望遠が、この価格!コスパ最強だと思う。
このレンズ、2023年4月末現在の中古相場は7万円台で、マップカメラの良品が7万円台半ばぐらいで購入できます。めちゃくちゃ安くないですか?
ちなみにこのレンズには後継が出ています。EF70-200mm F4L IS II USM、そしてRF70-200mm F4 L IS USM
です。
RF70-200mm F4 L IS USMはCanon公式ページによると、重さ695g / 長さ119mmと、軽くてコンパクトなので魅力的ですが、価格が高く、品薄のため中古相場も未だ高騰しています。
EF70-200mm F4L IS II USMは下がってきているとは言え、正直この価格差を考えると、1型のEF70-200mm F4L IS USM
でいいんじゃないかと思ってしまいます。もちろん2型で改良されている部分はあると思うんですが、RF70-200mm F4 L IS USM
ほどの違いではないですし。
ちなみに、EF70-200mm F4L IS USMの前に、手ブレ補正が付いていないモデル(EF70-200mm F4L USM
)も出ているので、中古を購入する際は注意が必要です。価格もあまり変わらないですし、望遠なのでせっかくなら手ブレ補正あった方がいいと思いますしね。
最初に買うべきLレンズ…ではないかも
今回ご紹介する3本のLレンズの中で、個人的に一番おすすめのレンズは、このEF70-200mm F4L IS USMなんですが、でも「Lレンズ買ってみたいな」と思った時に、最初に買うべきレンズではないかもしれません。
やはり、望遠は望遠なので、使用できるシチュエーションはある程度限られます。一番広角で70mmなので、これ一本持って行けば大丈夫、というレンズではありません。やはり最初に買うのにおすすめは、ひとつ前に紹介した、万能な標準ズームEF24-70mm F4L IS USMだと思います。
それと、「作品として高いレベルを追求したい」「値段や重さなんて、気にしない」という方は、結局大三元レンズを買い直すことになるので、EF70-200mm F2.8L IS III USMや、RF70-200mm F2.8 L IS USM
といった大三元レンズを選ぶことをおすすめします。

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EF70-200mm F4L IS USM
単焦点のLレンズでポートレート撮るなら|EF135mm F2L USM

安く単焦点のLレンズを手に入れるなら、このEF135mm F2L USMか、EF100mm F2.8L マクロ IS USM
がめちゃくちゃおすすめです。
正直、EF135mm F2L USMとEF100mm F2.8L マクロ IS USM
は、2本とも銘玉なので、自分の撮影用途に合った方を買うのが一番いいと思います。僕も、購入時にはめちゃくちゃ迷いましたが、結局EF135mm F2L USM
を選びました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

どっち買う?EF135mm F2L USMとEF100mm F2.8L マクロ IS USMを購入前比較
EF135mm F2L USMと、EF100mm F2.8Lマクロ IS USM。どっちの単焦点レンズを買うかで、さんざん迷った記録。

とにかく、ポートレート撮影にベスト
EF100mm F2.8L マクロ IS USMを買うかの最大の違いとなるのがここです。EF100mm F2.8L マクロ IS USM
は、マクロレンズだけあって、とにかくバキバキに解像する系なのに対して、EF135mm F2L USM
は、いい感じにふわっとしています。もちろん、ピント面はしっかり解像もしているんですが、このバランスが絶妙です。
結局、ポートレートの場合って、とにかくバキバキに解像すればいい…ってものでもありません。やはり一番大事なのは、被写体がいかに美しく見えるかだと思います。そういう意味で、このEF135mm F2L USMは、特に女性や子どもを撮影するのにベストレンズなのではと思っています。
ピント面はシャープですが、それに対してボケ感のとろみがとにかくすごいです。そのため、ピントが合っている部分が、立体的に浮き立つんです。
ポートレートはいつも妻ばかり撮っているので、ここに掲載できる写真がなくて残念ですが。まるで、屋外でモデルさんや女優さんをおしゃれに撮影した、ファッション誌のスナップや写真集のような1枚が撮れます。

135mmという画角が、メリットでもあり、デメリットでもある
このレンズを買うにあたって、135mmという焦点距離を、よく理解しておくことは大切だと思います。135mmってけっこう望遠寄りなんです。そのため、当たり前ですが、それなりにかなりアップの写真しか撮れません。万能に色々な画角で撮りたいという場合は、ちょっと厳しくなってしまうのがデメリットです。
ただ、135mmという焦点距離は、もちろんメリットでもあります。このレンズがポートレート向きと言われるのは、この135mmという焦点距離が、被写体とのベストな距離感を作れるからという理由もあります。けっこうアップ目になるので、それなりに被写体から離れて撮影することになるので、撮られている人に圧迫感を与えません。特に子どもさんを撮影する時などは、より自然な表情をアップで撮影できるというメリットがあります。
そして、いい感じに被写体から離れるおかげで、圧縮効果も出て、よりきれいに見える気がします。そして、「被写体とコミュニケーションがとりやすい距離感」の限界が135mmらしく、これ以上離れてしまうと、逆に会話しづらくなり、撮影しにくくなってしまうのだとか。
個人的には、あえてこの135mmという焦点距離に絞って、スナップを撮るのも好きだったりします。特に、2台持ちする場合、もう1台には標準ズームレンズを付けておけば、ここぞという時にこのEF135mm F2L USMの出番はけっこう回ってきます。

けっこうサイズ感はあるので、要注意
SIGMAのArt系の単焦点レンズなどと比べれば、はるかに軽いですが、それでもそれなりの重さはあります。特に、EF50mm F1.8ユーザーなどからすると、かなり重く感じるでしょう。
そして、中望遠のため、けっこう長いんです。フードを付けるとさらに長くなる。僕の使い方では、まったく気にならないですが、コンパクトに持ち歩きたいという方には、ちょっと向かないかもしれません。

古いレンズゆえのデメリットを理解して、購入する必要あり
このレンズ、発売が1996年とかなり古いです。そのため、近年のCanonのレンズに比べると、やはり機能面で劣る部分があります。でも逆にそれが、味のようなものにつながっていると思うので、僕的にはまったく気にしていません。
結局使い方次第でかなり力を発揮するレンズで、完全にポートレート用途に振り切っているレンズかなと感じています。最初に書きましたが、単焦点だからということで、バキバキに解像することは期待しない方がいいです。花の撮影でEF135mm F2L USMとEF70-200mm F4L IS USM
を比較してみましたが、僕の主観では、ズームレンズなのにEF70-200mm F4L IS USM
の方が解像感はあるイメージです。
それと、手ブレ補正が付いていないというのも、注意が必要です。ただ、F2とかなり明るいレンズですので、個人的にはシャッタースピードでなんとかなるので、手ブレ補正は不要と考えます。
どうしても手ブレ補正が必要という場合や、しっかり解像感も欲しいという場合は、EF100mm F2.8L マクロ IS USMや、最新のRF135mm F1.8 L IS USM
を検討した方がいいかもしれません。

単焦点のLレンズが10万円以下で買えるのは、破格!
一応念のために、色々デメリットも書きましたが、EF135mm F2L USM、本当におすすめです。色々なレビュー動画や記事で絶賛されていますが、本当にその通りで、すばらしいレンズだと感じています。買ってよかったです。長年、後継が出されなかった銘レンズというだけあると思います。
もともとの価格設定がとても低かったというのもあると思いますが、中古価格もこなれていて、2023年4月現在、美品でも10万円以下で購入することができます。単焦点のLレンズとしては破格なのではないでしょうか。
後継とも言えるRF135mm F1.8 L IS USMの登場を楽しみにしていましたが、いざ発表されると価格は30万オーバー。品薄ですし、中古がそれなりの価格になるのも、当分先でしょうから、そう考えてもこのEF135mm F2L USM
は相当お得だと思います。

どっち買う?EF135mm F2L USMとEF100mm F2.8L マクロ IS USMを購入前比較
EF135mm F2L USMと、EF100mm F2.8Lマクロ IS USM。どっちの単焦点レンズを買うかで、さんざん迷った記録。

EF135mm F2L USM|買ってよかった!コスパ最強のポートレートレンズ
コスパ最強のポートレート単焦点レンズ、EF135mm F2L USMのファーストインプレッション。撮影してみて気づいた、いいところ、注意すべき点を紹介します。
単焦点Lレンズでポートレート撮るなら、このレンズがおすすめ!
Canon EF135mm F2L USM

【おすすめEFレンズ】この値段なら買える!5万から7万円前後の、おすすめEFレンズ TOP5
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僕が使用しているカメラやレンズなど
Canon EOS 6D
僕のメイン機である一眼レフカメラです。ミラーレスの方がAFの精度とかはいいんだろうけれど、写真を撮っている楽しみはレフ機の方が強く感じられます。やっぱり光学ファインダー最高!これからも僕のメイン機。
Canon BG-E13
EOS 6D用の純正バッテリーグリップです。大きく重くなりますが、僕はこのサイズ感がたまらなく好みです。
Canon EOS RP
サブ機として購入したミラーレス一眼。主に望遠ズームレンズを装着して使うつもりでしたが、瞳AFがポートレートで便利すぎて、ポートレート用メイン機となりつつあります。バリアングル液晶なので、物撮りなどにも便利です。軽さは正義!やはり、軽い装備で歩きたい時は、EOS RPを持ち出すことが多くなってきました。
Canon CR-EF-EOSR コントロールリングマウントアダプター
EFレンズを、RFマウントのボディで使うためのマウントアダプターです。EOS RPに常時付けています。コントロールリングなしもありますが、コントロールリングが付いていることで、マニュアル撮影の幅が広がる気がします。僕はここにISO感度の設定を割り当てています。
Canon EG-E1 BK
EOS RP用の純正エクステンショングリップです。これがあるかないかで、持った感じが全然違います。EOS RPの必需品。
Canon EF135mm F2L USM
Canonの中望遠単焦点EFレンズのまさに名作です。ポートレート撮影で使用すると、本当にすばらしい写りをします。自分の腕が上がったと錯覚します。ほどよく解像したLレンズならではのピント面と、とろけるようなボケの融合が、本当にすばらしい!
Canon EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6Dで使用している標準ズームレンズです。初めて買ったLレンズ。コントラストが強く色のりがよくて、すごい気に入ってます。
Canon EF70-200mm F4L IS USM
中望遠ズームレンズです。動物園や風景撮りなどで活躍する…予定。望遠なのにとても軽くて細いLレンズです。F4ですが、僕的には許容範囲。望遠でしか撮れない画があるのです、たぶん。
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
SIGMAのちょっと古めのF1.4単焦点レンズです。現行のArtレンズには及ばないと思いますが、それでもSIGMAのシネマティックな美しい色合いと解像感を楽しめる大事なレンズです。EF135mmF2Lを購入してから、一気に出番が減ってしまいましたが、たまにSIGMAの色味が懐かしくなります。
サンディスク SDカード 64GB SDXC Class10 UHS-I U3 V30 SanDisk Extreme
EOS RP用に購入した64GBのSDXCカード。動画とか撮るなら、少し上のランクをと思い、6Dで使っているUltraから、Extremeに変えました。ちゃんと国内正規保証付いていて、Amazonのこの価格は破格。
PeakDesign ピークデザイン アンカー リンクス AL-4
ついに購入しました。2台のカメラで1つのストラップを使う場合、とても便利です。またストラップがいらない場面や、三脚に据えて撮影する時など、簡単に取り外せるのもとても便利。僕は普段の撮影は2台持ちなので、使用していない方のカメラをストラップで斜めがけし、使う時にアンカーリンクスで付け替えるようにしています。いちいちカメラバッグにしまうより便利で、気に入っています。
HAKUBA ルフトデザイン トレック20 ブラック
カメラを一式持ち出すように購入したカメラリュック。上から下まで貫通させられるため、望遠ズームレンズなどの長いレンズを付けたままでも、上からそのままグサッと収納でき、すぐに取り出して撮影できます。僕が購入したモデルは、すでに在庫がほとんどなくなってしまっているため、最新モデルの「プラスシェル トレック03 バックパックL(SP-TR03BPLBK)」を以下に紹介しています。うっ、悔しい…
HAKUBA プラスシェル リッジ03 ショルダーバッグ M SP-R03SBMBK
1セットだけカメラを持ち出す時用のカメラバッグ。縦グリ付けたまでも、収納できるのが気に入っています。
SLIK 三脚 エイブル 300FX
最近、カメラ好きの知人から譲っていただいたSLIKの三脚。こんなしっかりした三脚初めてです。まだ試す機会がないのですが、早く試してみたい。かなりしっかり、がっしりしています。
in NEUTRAL Re:CLEAN 30L|RC-30L
最近購入したカメラ用防湿庫。インテリアになじむ、おしゃれなデザインがとても気に入っています。価格も安く、ランニングコストもそれほどかからないので、大切なカメラやレンズを湿度から守るために、そしてディスプレイ用としても、とてもおすすめです。