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【わかりやすく解説】カメラはマニュアルモードが楽しい|初心者による、初心者のための、マニュアルモード撮影法

【わかりやすく解説】カメラはマニュアルモードが楽しい|初心者による、初心者のための、マニュアルモード撮影法

カメラのこと

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写真を撮ることの楽しさに、すっかり夢中になり、今日もまた「運動のため」という名のもとに、近くの公園をカメラ散歩してきました。

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F9 / 焦点距離 57mm / シャッタースピード 1/320 / ISO-1000

今までも何度か行ったことがある公園なのですが、1万歩コースという遊歩道があったので、そのコースに沿って公園を散歩してみました。

まだ少し、色づいた木々も残っていて、「秋の終わりと、冬のはじまり」を感じられる、いい一日でした

今日はなんだかんだで、2時間程度で200枚ほど撮影していて、RAW現像がまったく追いつかないので、昨日の写真も含めて、少しずつ記事に載せていけたらと思っています。

ということで、この記事では今の僕の撮影方法についてご紹介します。途中で挟む写真は、内容とは特に関係ありません。昨日今日撮影した写真を適当にはさんでいるだけですので、悪しからず。w

一眼カメラは、マニュアルモードで撮ると、本当に勉強になる

昨日も書きましたが、最近マニュアルモードで撮影するようにしていて、カメラの仕組みがだんだんわかってきて、写真を撮るのが、もっと楽しくなってきました。

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F4 / 焦点距離 70mm / シャッタースピード 1/30 / ISO-1000

絞り優先モードは便利だけど、意図しない明るさになったり、ブレたりすることがある

今まで20年間、絞り優先モード(僕はCanon機なので、Avモード)ばかりを使ってきて、結局カメラの仕組みがまったくわかっていませんでした。「ピントがあったところ以外を、どれぐらいボカすか」だけ、グリグリダイヤルで設定して、あとはカシャ。もっと明るくしたいなぁ、という時は、露出をプラスにしてみたり…ぐらい、な感じです。

だいたいこれで事足りてきたんですけど。でもけっこうあるんですよね、失敗写真が。同じ場所で撮っても、光の当たり方や、どこにピントを合わせるかで、全然明るさが変わってしまったりします。もっと明るく撮れるはずだったのにとても暗かったり、逆にすごい白とびしてしまったり。家に帰ってきて、パソコンで確認したら、がっかりということもあります。

あと、絞りの数値をあげて、できるだけボカしたくないなと思っても、シャッタースピードが遅くなってしまって、ぶれてしまったり。暗いところでは、けっこうこの現象が発生します。

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F7.1 / 焦点距離 70mm / シャッタースピード 1/320 / ISO-640

そんな不満が、マニュアルモードを使うことで、一気に解消できて、カメラの仕組みもわかって、最近とってもうれしいので、こんな初心者(20年も一眼使ってるのに…w)ですが、僕のマニュアルモードでの写真の撮り方をご紹介します。

「そんなん、当たり前じゃん!」「それ違うし!」って、ツッコミどころ満載かもしれませんが、子どもの成長を見守るように、温かい目で読んでくださればと思います。初心者にとって、解説する記事って、それ自体が難しくてやる気なくなっちゃうんですよね。だからこそ、初心者でもわかりやすい解説を、初心者の僕が書こうと思います。w

そして、完全に自己流ですので、もしカメラ理論と違っても、もろもろの責任はとれませんので、一応断っておきます。w 「写真は、楽しく撮れればそれでいい」がモットーです。

マニュアルモードで撮影してみよう

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F4 / 焦点距離 24mm / シャッタースピード 1/40 / ISO-1250

まずは、カメラのダイヤル類を、使いやすいようにカスタマイズしよう

あっ、その前にもちろん、モードはマニュアルモードでお願いします。大体のカメラはMですかね。僕のCanonは、Mモードです。

マニュアルモードで、撮影時に主に設定変更するのは、「絞り」「シャッタースピード」、そして「ISO感度」です。僕のCanon機は、マニュアルモードにすると、初期設定では、シャッターボタンのすぐ手前にある、グルグル回転するダイヤル(正式名称:メイン電子ダイヤル)は、「シャッタースピード」の変更になります。一方、液晶の右にあるグルグル回転するダイヤル(正式名称:サブ電子ダイヤル)で、「絞り」を変更するようになっています。

でも、僕は今まで絞り優先(Av)モードを使ってきて、上部のメイン電子ダイヤルで絞り値を変更してきたので、どうしても間違えて、シャッタースピードを変更してしまいます。それで、絞りとシャッタースピードの変更を、逆に割り当てることにしました。

Canonの場合、説明書でいくと「操作ボタンカスタマイズ」になるのですが、メニューの最後の方にあるカメラのマークから、[C.Fn Ⅲ:操作・その他]を選び、「5:操作ボタンカスタマイズ」で、自分の好きなボタンに割り当てを変更することができます。

僕は、メイン電子ダイヤルに「絞り(Av)」サブ電子ダイヤルに「シャッタースピード(Tv)」を割り当てました。また、ISO感度は、「SET」ボタンを押しながらメイン電子ダイヤルを回すことで、変更可能なように割り当ててみました。このへんは、完全に好みです。使いやすいようにカスタマイズしてみてください。

ちなみに、CanonのRFレンズや、EF-EOS Rマウントアダプターのコントロールリング付きを使っておられる場合は、レンズの部分にグリグリ回せるダイヤルが追加されていますので、ここにISO感度設定などを割り当てることができるかもしれませんね。3つグリグリが付いているなんてうらやましいー。

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F4 / 焦点距離 24mm / シャッタースピード 1/40 / ISO-3200

まず、「絞り」の数値を決めて、どれぐらいボカすかを決めます

「絞り」のF値を変更することで、ピントが合っているところ以外を、どれぐらいボカすかを決めます。僕は、これまで絞り優先モードを使っていた習慣で、最初にここを変更しますが、先にシャッタースピード変更でも、いいと思います。

F値が低いと:ピントが合っていない部分がボケる
F値が高いと:ピントが合っていない部分にもピントが合う

最初、写真を撮っていると、なんでもかんでも、背景がぼけている方がいいように感じます。確かにポートレートなど、「メインの被写体を浮き立たせたい、目立たせたい」という時には、きれいに背景をぼかすのは効果的です。

でも、風景などの場合、全体にきれいにピントが合っている方がよい場合もあります。僕は、撮る構図を決めたら、ボカすのか、ボカさないのかを決め、このF値を決めます。

F値は、使用するレンズによって、設定できる範囲が異なります。単焦点のレンズですと、F1.4やF1.2というレンズがあり、明るくきれいにぼかした写真が撮れます。レンズの名称に付いているF〇.〇という数字は、一番低いF値(開放F値)を指しています。

ズームレンズはちょっと難しくて、F1.8などとしか書いていない場合は、「どの焦点距離でも(=どれぐらいズームしても)、F値は1.8まで下げられるよ」ということです。では、F4.5 – F6.3などと書いてある場合はというと、「この範囲しかF値が設定できない」ということではなく、「ズームして焦点距離が変わると、開放F値も変わるよ」という意味です。例えば、70-300mm F4.5-F6.3という名前のレンズですと、70mmの広角の時はF値を4.5まで下げられますが、ズームして300mmに近づくにつれて、下げられるF値は6.3まで徐々に上がっていきます。

僕のF値の設定基準を少しご紹介します。ポートレートや、風景の中の一部分を強調したい時は、F値をできるだけ下げます。ただ、単焦点レンズでF値が1.4や1.8まで下げられるレンズの場合、一番下まで下げる(=絞り開放)と、レンズによっては描写が甘くなる場合があります。また、あまりにボケ過ぎてしまい、例えば目にピントを合わせると、鼻などからボケはじめてしまい、あまり「しまりのない写真」になってしまう場合もあります。それで、明るい単焦点レンズの場合は、開放F値より少し上の数字にします。最近メインで使っていて、この記事に使用している写真で使ったEF24-70mm F4L IS USMの場合は、開放F値がF4とあまり低くないため、背景をぼかしたい時は一番下のF4で設定します。

また、風景など、ぼかさないで全体をカッチリ写真におさめたい時は、F8ぐらいからF11ぐらいまでを使います。ただ、F11を使うと、かなり暗くなってしまうことがあるので、状況次第ですね。

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F4 / 焦点距離 24mm / シャッタースピード 1/40 / ISO-1600

次にシャッタースピードを決めます

シャッタースピードとは、簡単に言うと、「どれぐらいの早さで、その瞬間を記録するか」ということですね。

シャッタースピードが早いと:速く動いている人や車なども、くっきりきれいに止まった状態で写せます
シャッタースピードが遅いと:被写体が動くとその分ボケてしまいますし、撮影する時に手が震えたりすると、手ブレが生じやすくなります。

だったら、なんでもかんでもシャッタースピードが早ければいいように思いますが、そうでもないんですよね。例えば、わざと長いシャッタースピードにして、動いている人や光だけをぼかしたり、水の動きを印象的に表現したりします。その場合は、三脚が必須ですね。また、屋外の撮影で、あまりに明るすぎる場合(=露出オーバー)シャッタースピードを遅くすることで、光の量を調整することができます。

それと、シャッタースピードを早くすればいいというわけではない理由がもう一つあります。というか、こっちが主な問題。シャッタースピードを早くすればするほど、とりこまれる光が少なくなるので、暗い写真になってしいます。これは、絞りに関しても言えることで、F値を高くすればするほど、やはり暗い写真になっていきます。この後に考えるISOの数値を高くすることで、明るさを調整できるのですが、ISO感度は低い方が、キメの細かいきれいな写真にできるので、不必要にシャッタースピードを上げるのは、避けるべきと言えます。状況に合った適度な設定が必要です。これが難しい。

目安になる数値ですが、止まっている風景や、あまり動かない人物を撮影する場合などは、使っているレンズの焦点距離を考慮するといいそうです。例えば、

50mmの単焦点レンズ:シャッタースピード 1/50。
24mm-70mmレンズの、一番望遠の70mmで撮影:シャッタースピード1/70。

という感じ。ただ、念のために、少し高めにしておいた方が、手ブレを防げるかもしれません。また、上記の数値はフルサイズのセンサーのカメラの場合なので、センサーがAPS-Cの場合は、約1.5倍程度数値を上げる必要があります。

ただ、動き回る子供や、走っている人や車を撮る時、また風が強い状態で花や森を撮る時などは、もっとシャッタースピードを早くしないと、被写体がブレてしまう(=被写体ブレ)ので、数値を上げます。例えば、1/250とか1/500とかです。

手ブレを防ぐために、初心者は1/125より下には、シャッタースピードを下げない方がよいと、勧めているサイトもありました。

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F4 / 焦点距離 70mm / シャッタースピード 1/100 / ISO-100

ISO感度はAutoにして、まずは撮ってみて、明るさを確認

「絞り」と「シャッタースピード」が決まったら、それを踏まえて適正な明るさにするために、ISO感度の数値を決めます。でもこれがまた、最初は加減がわからないんですよね。だから、最初はISOはAutoでいいんじゃないかと。そして、なんだったらずっとAutoでいいんじゃないかと。w

カメラの設定で、ISO感度のAutoの場合の上限を決められる箇所があるので、ここで自分的にここまで(=撮った写真を見て、ここまでのザラっと感なら許容範囲 or ザラっと感を感じないギリギリ)って数値を入れて、ISO感度の上限を決めておけば、ぶっちゃけISO設定はAutoでもいいかもです。

そして、露出補正の項目で、明るめにしたい時は、数値をプラスに。暗くしたい時はマイナスにすれば、あとはカメラが自動で明るさを調整してくれます。

こだわりたい場合は、自分でISO感度を調整する

でも、「せっかくマニュアルモードで撮るんだから、ISOも調整したい!」という、そこのあなた!すばらしい!そうですよね、やっぱりとことんこだわらなきゃ。ここまで来たら、全部やりたいですよね。

僕は、基本屋外で撮影する場合は、ISOはAutoにしていますが、撮影する時にファインダー内の数値を確認して、そしてそれを忘れた時は、撮影後に液晶で撮った写真を表示し、INFOボタンを押して、ISO感度がいくつになっていたかを確認します

明るい屋外ですと、たいていISO感度は100になるはずなので、それならもうそのままです。ISO感度は、一番低い100(もっと低い50なども選べますが…あまり使わない方がいいかも。逆に劣化する場合もあるようです。)から400ぐらいの時が一番きれいに写ります。逆に数値が上がると、写真を明るくできますが、少しずつ少しずつザラザラした粒子が見えるようになってきます。

ただ、最近の機種は高感度撮影が可能になっているため、ある程度ISO感度を高くしても、とてもきれいに撮影ができるようになってきています。昔の機種とかだと、1600とかでもけっこうざらつきはじめます。このへんが、最新機種を使っているか、また高いスペックの機種を使っているかの違いが出てくるところですね。

ちなみに僕の使っているEOS 6Dは、最高25600までいけますが、僕的には6400で、けっこうざらつく感じがあります。普段使うのは、3200ぐらいまでですかね。といっても、できるだけ1600以上にはならないようにしていて、そこを撮影時に確認するようにしています。

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F7.1 / 焦点距離 24mm / シャッタースピード 1/80 / ISO-100

夕暮れとかでどうしても明るさが必要になる時は仕方ないのですが、普段の撮影でISO感度が1000とかを超えそうになったら、シャッタースピードを少し遅くしたり、絞りのF値を下げてみて、ISOを落とせないか試すようにしています。

ここで、さきほどの「とにかくシャッタースピードを上げておけばよい、というわけではない」という話が関係してきます。シャッタースピードを上げれば上げるほど、暗くなってしまうので、ISO感度を上げる必要が生じてきます。なので、適度なシャッタースピードを選ぶことが重要です。

基本はISOはAutoにしていますが、僕は露出補正は使わないようにしている(=ISOも含めて、すべてマニュアルモードで撮る場合、「露出補正」の設定は関係ない)ので、自分のイメージより明るくなってるなと思えば、Autoの時のISO感度より少し低めの数値を、自分のイメージより暗くなってるなと思えば、Autoの時のISO感度より少し高めの数値を、手動で設定するようにしています。それ以外の時は、基本Autoにしています。100-800ぐらいは許容範囲って感じです。明らかに100でいけるだろ、って明るさの時は、意地でも100に合わせてほかを調整しますが…

マニュアルモードで撮ると、写真の露出についてよくわかる

EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 絞り F4 / 焦点距離 67mm / シャッタースピード 1/100 / ISO-125

3要素によって、写真の明るさが決まる

ツッコミどころ満載だったと思いますが、どうぞお許しください。まだまだ勉強中の為、非効率的だったり、説明がまちがっていたりしている部分もあったかもしれませんが、お許しを。もし著しい間違いなどございましたら、問い合わせフォームからご指摘くだされば幸いです。w

いかがだったでしょうか?僕が最近理解できたことをまとめてみました。できるだけ、わかりにくい言葉や表現を使わず、フワっとまとめてみたつもりなのですが、少しマニュアルモードについてご理解いただけましたか?

写真の明るさは、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」によって決まります。絞り優先モードや、シャッタースピード優先モードを使うと、それ以外の2項目を、カメラが自動で設定してくれます。そしてその際の、明るさの加減にあらかじめ注文を付けておくのが「露出補正」という感じです。「明るめにしてね」とか「暗めにしてね」と指示を出しておけば、カメラが考慮して、設定を決めてくれるということです。

マニュアルモードで撮影をおすすめる場面

正直、撮影のスピードが求められるような場面では、シャッタースピード優先などがおすすめです。例えば、お子さんの運動会や、結婚式などです。あとからでも明るさなどは、補正することができますし。

でも逆に、ゆっくり時間をかけて撮影を楽しめる時には、マニュアルモードで撮影すると、カメラを自由に操っている感じを楽しむことができ、自分好みの細かいこだわりを写真に反映させることができます。カメラ片手に、ふらっとお散歩しながらカメラを楽しむ休日とか、のんびり旅行先で写真を撮る時などは、マニュアルモードを試してみると、いいかもしれません。

のんびり歩きながら、マニュアルモードでじっくり撮影する、カメラ散歩の魅力に、僕もすっかり、はまっております。

今日、使用したカメラとレンズ

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D

Canon EOS 6D用 純正バッテリーグリップ BG-E13

Canon EF24-70mm F4 L IS USM

レンズフィルター Kenko 77S PRO1D プロテクター 77mm

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