最近、カメラ関係ではウキウキした投稿が多かったのですが…久々にちょっとへこんでおります。そう、実は中古で購入したばかりの一眼レフカメラ、Canon EOS 6Dを、早速修理に出すことに。

今回、初めて中古で一眼カメラ本体を購入したので、確認すべきことを怠っていたようで、完全に自己責任なのですが、どうやら初期不良（というほどの症状ではないけれど。）だったようです。到着時に最初に気づいていれば…

そんな後悔の気持ちをこめて、備忘録を。そして、中古で一眼カメラを購入された方の、少しでもご参考になれば幸いです。

これまでの、ウキウキした開封レビューや使用レビューについては、こちらの記事をご覧ください。

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今回僕が経験した、一眼カメラの初期不良とは

撮影した画像の同じ位置に必ず染みがある

今回、中古美品のEOS 6Dを購入しましたが、開封レビューの記事でも書いているように、本当にほぼ未使用に近い美品でした。傷とかもないし、それで舞い上がっていたのですが、肝心の初期不良を見落としていたようです。

使用しはじめてから2,3週間たった頃に、撮影してきたRAWデータを現像している時に、ふと気づきました。あれっ、青空の画像だとわかるけど、右上の同じ位置に必ず染みがある！

わかりますか？赤い矢印でさしているところです。クロップしているので、本当よりは大きめにしていますが、それでもけっこうな大きさの黒い円形の染みです。青空のような濃い単色背景で、F値を絞っている時（F値が大きくて、背景がぼけていない時）しかわかりにくいのですが、全部の画像の同じ位置に染みが付いています。

「うゎぁ、レンズフィルターに汚れ付いてたのかなぁ」「ってか、それだったらいいな」と思いつつ、レンズフィルターを確認。すると実際、汚れっぽいものが付いていて。「あぁ、よかった」と一安心して、レンズフィルターの汚れを拭き取りました。そして、すっかりその件は忘れていました。

やっぱり同じ位置に染みがある

そして、一昨日今回の記事の写真を撮影しました。三脚を使用して、スローシャッターで夕景を撮影し、大満足で現像していたところ、「あれっ！また同じ場所に染みがある！」そう、また同じ場所です。それも今回は、レンズフィルターに目立つ汚れはありません。

おいおいおいおい…

慌てて、白の単色を撮影してみたところ、なんとはっきり染みが写っている！それも、普通にカメラのプレビュー画面でも確認できるぐらいはっきりと。おいおいおいおい。別のレンズに交換してみましたが、案の定同じ位置に染みが…。これは、完全にやってしまいました。センサーの汚れです。

気づいていなかっただけで、最初から染みがあったみたい

もしかして、レンズ交換などした際に、自分でつけてしまったのかなぁ…と怖々開封直後に撮影した写真まで遡ってみました。すると、ちゃんとありました、染みが。そう、最初からだったようです。今まであまり単色背景になる写真を、絞って撮影していなかったので気づかなかったようです。青空のような時だけ、わかりやすい感じだったんですね。

問題は、センサーの汚れ（ゴミ？）を取り除けるかですよね。すぐに手動センサークリーニングを行ってみました。でも、変わらず…。ガーン

おまけに、知らないうちにファインダー内にもゴミが

おまけに、今回白い単色を撮影してみて気づいたのですが、ファインダー内にもゴミが二か所あるではありませんか！それもど真ん中に1つあるし…。なんで今まで気づかなかったんだろう。途中から出てきたのかな。前回EOS 60Dを新品購入した時も、使い始めてちょっとしてから少しずつゴミがファインダーに現れ始めて、Canonでクリーニングしてもらったので。嫌な記憶がフラッシュバック。

マップカメラさんは、あいかわらず真摯な対応

早速、購入したマップカメラさんに翌日電話してみたところ、とても丁寧なご対応をいただき、半年の無料保証対象でセンサーとファインダーのクリーニングを対応してくださるとのこと。ただ、「初期不良」の場合は、到着から2週間以内に連絡する必要があるので、もう1ヶ月も経ってしまっていた僕の場合、送料はこちら持ちの「保証期間内での修理扱い」となりました。

普通だったら、対応してくれないようなお店もあるかもしれないですし、そもそもオークションなどで購入していたら、そのような対応はまったく期待できないわけなので、マップカメラさんのご親切なご対応に感謝しかないです。が、到着後すぐに気づけなかったことがちょっと悔やまれます。そんな後悔から、以下を備忘録として残します。

中古の一眼カメラを購入したら、すぐに確かめるべきこと

白い単色の被写体を、高いF値で撮影してみる

中古カメラボディを購入したら、まずコピー用紙や白い壁など、白の単色の被写体を撮影してみましょう。絞り優先モードにして、F値は最大で。ISO感度は100～200程度、ピントを無限遠にしてマニュアルフォーカスにし、＋１補正で撮影します。（Canon公式サイトより参照。詳しくはこちらのページへ）

・撮影する時、ファインダー内にはゴミが写りませんか？

・撮影した画像には、黒い点など、汚れや染みがありませんか？

特に目立つ汚れやゴミがなければ一安心ですね。おめでとうございます。ただ、ファインダー内のゴミは、その後も出てくる可能性がありますので、初期不良交換期間内や、保証期間内は注意しておくことをおすすめします。

ちなみに僕のEOS 6Dはまだ修理から返ってこないのでわからないのですが、以前のEOS 60Dの時は、新品購入後少しずつ少しずつファインダー内のゴミが出てきたので、クリーニングしてもらいました。Canonのサービスセンターでファインダー内の清掃をしていただいてからは、9年近く使用する中で一度もゴミは出てきませんでしたので、製造時などにできたゴミが、どこかに溜まっている場合に少しずつ出てくるのかもしれません。もちろん後から入ることもあると思いますが。

撮影した画像に、汚れやシミが見えたら

まず落ち着いて、レンズやレンズフィルターに汚れや染みがないか確認しましょう。また、すべての写真の同じ場所にその汚れが見られるか確認しましょう。（背景がぼけていたり、ちょうどその場所が複雑な被写体だったりすると、見えにくい場合もあります。）

それでも解決しないなら、別のレンズに交換して撮影してみましょう。別のレンズを使用しても、同じ位置にやはり汚れが写りこみますか？そうなると、センサーの汚れかもしれません。

購入時にそのような記載や説明がなかったのであれば、購入したお店にすぐ相談してみましょう。もしかしたら初期不良対応してくれるのではないかと。同じく、そのような記載がないオークション購入の場合も、受け取り評価の前に、相手の方に丁重に相談してみた方がいいかもしれません。もちろん、どのような「状態説明」の物を購入したかによって、対応してもらえない可能性もありますが。

自分でなんとかしないといけない場合は

では、もし修理や交換対応してもらえず、自分でなんとかしなければいけないとしたら、どうしたらよいか。まず、簡易的な手動のセンサークリーニングを行えるかもしれませんが、ここからは自己責任でお願いいたします。センサーを誤って傷つけてしまったら、それこそ大変な修理になりますので、細心の注意を払いましょう。自信がない場合は、メーカー修理をおすすめします。

最近のデジタル一眼であれば通常、自動センサークリーニングという機能が、常時働いている場合がほどんどだと思います。それにも関わらず汚れがあるということは、おそらく自動クリーニングではとれない汚れということだと思います。手動クリーニングについては、各機種のマニュアルに手順が書いてあると思いますので、それをちゃんと見ながら、落ち着いて行うことをおすすめします。

ちなみに僕のEOS 6Dの場合は、まずレンズをとりはずし、それからメニューから手動センサークリーニングを選択すると、ミラーが上がりセンサーが見えます。（ミラーレスですと、当然ミラーありませんので、そのまますぐセンサーでしょう。カバーが自動でかかるような、EOS Rなどの機種もありますので、その場合はやはりセンサークリーニングでカバーを開ける必要があるかと。）その状態で、カメラを下向きにして、優しくブロアーを吹きかけました。…が、僕の場合はまったく効果はありませんでした。もしかすると、これでゴミが吹き飛ばされて、汚れがなくなるかもしれません。ただ、これにより逆にほこりが混入したりすることも考えられますので、十分ご注意ください。

もしそれでだめなら、潔くメーカー修理に出すしかないかと。自分でクリーニングを行えるキットなどもあるようですが、あくまで自己責任なので、特に初心者は手を出さない方がいいかと。センサーはカメラの命ですからね。取り返しのつかないことになるぐらいなら、はじめからカスタマーセンターを僕は選びます。

ちなみにCanonですと、センサークリーニングや他のメンテナンスがセットになっているようで「あんしんメンテスタンダード」というサービスを利用できるようですが、なんと5,500円！高い！昔はもっと安かったと思われる記事が散見されますので、値上がったのかな。おまけにサービスセンターは東京・大阪・名古屋しかないし。なかなかハードな価格です。

撮影する時に、ファインダー内に汚れが見える時は

ファインダー内の汚れは、撮影する写真には影響しないので、あとは自分が我慢できるか、我慢できないかの問題ですね。別にそんなに気にならない、という方ならそのままでいいかもしれませんが、気になるようであれば、やはりメーカー修理になると思います。

僕は、光学ファインダーでの撮影にこだわって、わざわざミラーレスではなく一眼レフ機を購入しているぐらいなので、絶対に我慢はできなくて。今回、偶然センサーの不具合で修理を出すことになったので、ついでにこのファインダー内もクリーニングしてもらえることになり、ほっとしています。

でもやっぱり僕はEOS 6Dを買ってよかった

あぁ、EOS 6Dが修理から戻ってくるのが待ち遠しいです。この機会に、EOS 60Dに同じEF24-70mm F4L IS USMのレンズや、SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM の単焦点レンズを付けて撮影してみましたが、ようやくその違いを実感できました。やはり、フルサイズセンサーのEOS 6Dは、APS-CセンサーのEOS 60Dとは、画質面でも異なるということがはっきりわかりました。

単なるボケ量や、画角の問題ではなく、やっぱり解像感も違いますね。風景だと細かい部分まで鮮明に表現されていますし、ポートレートの場合は肌の質感がより繊細に表現されているような気がします。すみません、完全に主観なので、違っていたらごめんなさい。でも僕にはそう見えました。

やっぱりフルサイズセンサーのEOS 6Dを購入してよかった。そう思えたことを、今回の収穫と考え自分を慰めたいと思います。早くEOS 6D帰ってこないかなー。

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